アマンダ・ホッキング特集
■Introduction
あなたは、“アマンダ・ホッキング”という名を知っているだろうか?
アマンダ・ホッキングとは、米国Kindleの自己出版サービスで作品を配信するやいなや、1年も経たぬうちに、自力で200万ドル以上の売り上げを記録した、若きファンタジー作家である。
電子出版界の大成功を受け、米国では大手出版社がこぞって彼女の作品の争奪戦を繰り広げた。
2011年3月には、大手出版社St.Martin’s Pressから200万ドルという破格のオファーを受け、ついにメジャーデビューを果たす。
しかし、彼女の成功は、“人気のあるパラノーマルファンタジーを素人が書いてみたら、たまたまヒットした”という類いのものではない。
17歳で執筆した最初の小説は、50社もの出版社から販売を断られたが、それでも彼女は書くことと、売ることの努力をやめなかった。
世の中では、どんな本が出版され、どのように売れているのかを研究するマーケティングからはじまり、
紙の自費出版、Amazon、各種電子書籍市場など、様々な販売経路を試し、そして、書評ブロガーをはじめとするインターネット上のインフルエンサー経由での、知名度獲得という宣伝活動までを地道に行った。
執筆への執念とも言うべき情熱と、読んでもらうためのたゆまぬ努力。
その結果として、200万ドル以上の売り上げと、大手出版社からのオファー、第二のトワイライトとの名声――という米国での大成功はあったのだ。
『スウィッチ』は、そんな電子書籍界の革命的作家、アマンダ・ホッキングのデビュー作である。
『トワイライト』を超えるとの呼び声も高い『スウィッチ』が、ついに、日本の電子出版界に上陸!!
■Story - もし、あなたの今までの人生がぜんぶ虚構だったら? -
“ぼくはきみが何者か知っている。きみはトリルで、だからこそぼくはきみを探しに来たんだ”
6歳の誕生日に、母親に殺されそうになって以来、親の愛を知らずに生きてきた17歳の少女ウェンディ。
ハイスクールでも周りと馴染めず、いつも問題を起こしては放校、引っ越しを繰り返し、「ここは自分の居場所ではない」という孤独な思いを常に抱えながら生きてきた。
そんなウェンディの前に現れるのは、転校生の美少年、フィン。
話をしたり、ダンスパーティで踊りに誘われたりするうちに、次第にフィンに惹かれていくウェンディだが、彼はある日、衝撃の事実を告げる。
「君は赤ん坊のころ、異界の種族と取り替えられた“チェンジリング”で、実はトリルのプリンセスなんだ」
このまま、フィンに、ついて行ってしまおうか。それとも、この世界に残ろうか。
優しく過保護な兄や、献身的な叔母との生活を、そして、そんな彼らの想いに応えて、この世界――17年間育った人間界――で「いい子」として過ごすこと、をそれでも諦めきれないウェンディは、この世界で、唯一、「ウェンディの正体」を見抜いていた人物、かつて、自分を殺そうとした母親に会いに行く。
自分が何者なのか、どこにいるべき存在なのか、決心をするために……
この世界にどこにも居場所がないような気がしていたあの頃。
でももしかしたら、どこかの誰かに「ほんとうの自分」を見つけてもらえる気がしていたあの頃。
かつてそんな少年少女だったあなたに贈る、大作ファンタジー、ついに日本の電子出版界に上陸!!
■Review - 各界の著名人に書評をいただきました!! -

◆出生の秘密と「狙われる私」
…… 千野帽子さん(文筆家)

◆「恋以上に大事なことなどティーンの女子にはないらしい」…… カレー沢薫さん(漫画家)

◆【孤独を引き受け、私と他者に出会い直せ!】
…… 柴田英里さん(美術家・文筆家)

◆思春期女子の誰もが通過する『千と千尋の借りぐらし:破』
…… 福田フクスケさん(フリーライター・編集者)
◆書評はまだまだ追加予定! 次回更新をお楽しみに!
■Interview

◆『スウィッチ』電子書籍版表紙イラストレーター、直撃インタビュー
…… 駒井春樹さん(イラストレーター、画家)
■社員からの紹介コメント
◆乙女たちよ能動態であれ!! ――恋愛小説としての『スウィッチ』
電子書籍事業課_加藤美咲
◆おとぎ話その後――「いつも自分がこの世界に属していないような気がしていた」
(呼ばれてもいないのにPR担当が出しゃばって再登場)
◆【家族の意味と、自分の生き方、そして愛を見つけ出す物語】
◆母性と個性のせめぎあい
編集部_ペンネーム:ライオン丸
■News
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◆ゴマブックス スウィッチ専用フェイスブック
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