キャンペーン
14年8月
ゴマブックス隠れた名作フェア開催中!!!ここで読まないともう出会わないかも~第3弾~
名作①
<書評>
ピーターラビットとたくさんの動物たちが登場し、美しい絵と子供から大人まで魅了されるおはなしの数々に世界中から愛されている作品。
この『2匹の悪いねずみのおはなし』は、作者であるビアトリクス・ポターのペットの2匹のねずみが主人公として登場します。
ちょっといたずらなねずみ夫婦が、人形の家とは知らずに入り込み、思うようにいかないことに腹を立て家中をぐちゃぐちゃにしてしまう。
最後は悪いことをしたことを反省しお詫びをすることになるのだが、子供たちの心には悪いことをしてしまうねずみに憤りを感じながらも、最後のねずみ達のお詫びの様子に納得しながら笑みさえ浮かべてしまう。
小さなおはなしの中に子供たちの心を動かす作者の意図さえ感じられ、ますますその魅力に惹き込まれます。
名作②
<書評>
1902年の刊行以来、ピーターを始めとするたくさんのキャラクターたちが世界中で愛され続けているピーターラビットシリーズ。
この『のねずみチュウチュウ奥さんのおはなし』はピーターラビットシリーズでは頻繁に登場する、ねずみのおはなしです。
潔癖症のチュウチュウ奥さんのお宅に招かれざるお客が次々やってきます。
あの手この手で追い返すのだが嫌味の一つを言われながらも居座り続ける客たち。お客であるどの虫たちも鮮明に描かれているので小気味悪く、奥さんの苛立ちも伝わりやすい。
最後のお客が帰ったあとに疲れきって眠ってしまう奥さんの姿は、怖いイメージを与えながらも最終的に微笑ましく思えてしまうほど不思議な魅力にはまってしまいます。
名作③
<書評>
100年以上経った今でも世界中で読み継がれ、ピーターを始め愛らしい動物のおはなしに心温かくなるピーターラビットシリーズ。
この『まちねずみジョニーのおはなし』は、田舎街に住むチミーがふとしたきっかけで都会の街中に連れ出されてしまい、そこで都会育ちのジョニーと出逢う。
ジョニーはチミーを喜ばせようと、チミーもジョニーを喜ばせようと各々の街で一生懸命のおもてなしをするのだが、お互いに住み慣れた街が恋しくなり元の場所へと戻っていく。
切ない結末ながらも故郷を思うねずみ達の尊い思いが伝わってきて、絵の魅力とともに心動かされる。
シリーズでは珍しく作者が最後にコメントを残すのもこのシリーズの特徴である。
名作④
<書評>
作者であるビアトリクス・ポターが5歳の少年ノエルに宛てて書いた絵手紙がピーターラビットシリーズの始まり。
100年以上経った今でも愛らしい動物たちのシリーズに世界中が魅了され読み継がれている。
この『りすのナトキンのおはなし』は礼儀知らずのやんちゃなりすのナトキンが、ふくろうのブラウンじいさまに生意気な態度をとってしまい怒らせてしまうおはなし。
最後はふくろうじいさまに罰を受けてしまうナトキンだが、ピーターラビットのシリーズには、子供たちに向けて悪いことをし過ぎると痛い目にあうという教訓も含まれているので、少し驚くような結末も度々ある。
しかし、個性豊かな動物たちのキャラクターがあまりにかわいらしく描かれているので子供たちにも魅了され続けているのであろう。
名作⑤
<書評>
作者であるビアトリクス・ポターの絵の美しさと愛らしい動物たちのおはなしに世界中が夢中になっているピーターラビットシリーズ。
この『あひるのジマイマのおはなし』はお節介な雌鳥に自分の卵を持って行かれてしまうジマイマが、我慢しきれず自分の卵を隠れてこっそり生む決心をするが、ずる賢いきつねに入れ知恵をされてしまい、奮闘しながらも最後はやっとの思いで小さな幸せを手にすることができるおはなし。
ビアトリクス・ポターの愛したヒルトップ農場とその周辺が舞台となっていて、ジマイマは実際に農場にいた卵をかえすのが苦手なアヒル。
ポターの牧羊犬ケップもジマイマを救い出す賢い友人として登場する。
ポターの自然に対する情熱が象徴されているかのようなのシリーズだけに、動物だけでなく植物の鮮明な描き方もまた魅力的な作品の一つである。