その他のこども向け
悪は懲らしめられ、改心する
近年子供向けの文学作品はとてもレベルが高いという事実に気づく人が増えてきました。子供は知的好奇心が強い反面、大人ほどの判断力がないため、彼らが楽しめるようにするには物語の完成度や説得力が必要なのです。大人であれば「たぶんこういうことだな」と察しますが、それができないのですから物語の中ですべてを解決させないといけないのです。
そして基本的にはどの物語にも教訓や救いが含まれています。勧善懲悪、悪はいつか痛い目を見る展開が用意されていますし、だいたいの悪人はどこかで改心して、過去の悪行を悔い改めます。
大人向けの作品にバッドエンドしか用意されていない物語が増えているなか、安心して物語に身を委ねることができるのが、子供向け作品のすばらしい長所だといえるでしょう。