■著者プロフィール
柴田昌弘(しばた まさひろ)
「別冊マーガレット」(集英社)1973年6月号に掲載された「白薔薇の散る海」でデビュー。和田慎二のアシスタントを一時期務める。
少女漫画にメカニックやハードなSF・サスペンスの要素を大いに取り込み、人気を博した。
少年漫画を経て、青年漫画を中心に活動していた。
代表作に『紅い牙 ブルーソネット』などがあり、黄金期の「花とゆめ」(白泉社)を和田慎二とともに支えた巨匠である。
著者作品一覧
■紅い牙 ORIGINAL
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<あらすじ>
小松崎 蘭(15)は、普通の高校に通う普通の女子高生だった。いや、普通の女子高生の振りをしていた。
そんな夏のある日、蘭の高校に新任の女教師・寄木冴子が赴任してきた。
寄木先生は遺伝学の権威・寄木博士の娘で、小松崎 宗にすごい恨みを持っている人物だった。この日を境に、市内で野良犬が人を襲い出す。
クラスメイトは狼に育てられた蘭が関係していると知り、蘭を疎外するようになる。果たして、野良犬事件の首謀者は一体…。そして、蘭の運命は…!?
初出:別冊マーガレット(白泉社)1975年8月号
■紅い牙 ブルー・ソネット ORIGINAL
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<あらすじ>
ニューヨーク・イーストハーレムで売春をして生計を立てていた少女・ソネット・バージは、強力なESPを持っていた。
それを知った世界制覇を狙う悪の組織・タロンはソネットを連れ出し、頭部と生命に必要な臓器以外すべてをサイボーグ化する。
一方、古代人の血を受け継ぎ、底知れぬESP能力を持つ小松崎 蘭は、東京に潜み、理解者である小説家・桐生 仁とともに静かな生活を送ってた。
タロンはラン捕獲のため、ソネットを日本に派遣する。
初出:花とゆめ(白泉社)1981年11~16号
■ラブシンクロイド SPECIAL
<あらすじ>
江南高校サッカー部に所属するごく普通の男子高校生・柵原俊は、いつも誰かからの視線を感じていた。その視線の主は地球から8万光年の彼方にある惑星オーパの天才少女・ミュラ・リブ。
ミュラが住む惑星オーパでは男性が一人もいない女だけの星であり、ミュラはそこでシンクロイドと名付けたアンドロイドを開発した。
その電子頭脳を俊とシンクロさせて、オーパ星上に男性を出現させたのだ。※読切「戦闘兵アトラス」も収録。
初出:少年ジェッツ(白泉社)1981年10~12月号、1982年1、2月号、花とゆめ(白泉社)1981年9月大増刊号、少年ジェッツ1982年3~8月号
■宗三郎シリーズ COMPLETE
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<あらすじ>
全寮制の女子高、私立聖蘭学園高等。そこに突如理事長のごり押しで3名の男子生徒が編入!?お坊ちゃま・志筑 優、謎多き遠藤 薫、男気あふれる当麻宗三郎。3人は豊臣家の残した巨大な財宝のカギとなる女子高生を探すべく、私立聖蘭学園高等を支配するピック・アスという名のスケバングループの実態を解明することになる…3人は不良グループの実態を解明し、改心させることはできるのか? そして、豊臣家の財宝の行方は…!?
「宗三郎」シリーズ3冊と読切作品を収録
■グリーン・ブラッド COMPLETE
<内容紹介>
22世紀後半、人類は幾つもの植民星に勢力を広げていた。そして、そこでの労働力として、生殖能力がない有機アンドロイド“グリーン・ブラッド”を生産するようになった。
緑の肌を持つこのアンドロイドは一見 人類のように見えるがその緑の血には毒があり、触れると人類は死んでしまう。
そして、彼らが働くのは過酷な労働現場ばかりだった。ある採掘施設で働くレパは、口のきけない女・イフェ、親友・リュイとともに施設を脱走する。
だが、それは過酷な旅の序章であった。果たして、彼らは安息の地を見つけることが出来るのか?
■フェザータッチ・オペレーション COMPLETE
<内容紹介>
大学生になったばかりの刈谷慎平は、遠い親戚・財部健三から孫娘・早紀を預かってくれと手紙で頼まれた。
渋々預かった慎平だったが、早紀が異様であることに気づく。
計算や歴史の知識はスーパーコンピューター並みだが、感情は小さな子供と同じ。さらに早紀は謎の黒いバッグを手放そうとしなかった。
そして、事件が起こった。財部健三の研究成果を狙う組織が黒いバッグを盗んだのだ。その瞬間から早紀は動かなくなってしまう。
意を決し、財部健三の住居を訪ね、早紀が完全な女性として作られたアンドロイドであることを知る。
■柴田昌弘傑作選
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<内容紹介>
「ミッシング アイランズ」
船で旅行中の奥村笙子(17)、九條隆志(17)、井岡希美(16)、長狭レミ(17)の4人は海難事故に遭い無人島に漂着する。
だが、そこは発達した鼻で歩く奇妙な生物(鼻行類)が生息する奇跡の島だった。
果たして、4人はこの島の秘密を解読し、脱出することができるのか?
※読切「闇巡る声」、本著のために描き下ろされた「ミス・コール」も併録。