新書 太閤記 二
商品説明
美濃では息子の義龍が実父の道三を討ち、世間ではますます乱世の様相を呈してきた。
藤吉郎
は、二十日かかるという城の普請を三日で完了し、褒美に小隊を預けられるなど、着実に信長
の覚えを良くし、また前田犬千代からも一目置かれるようになっていた。
そしてついに、信長
は桶狭間で今川義元軍と一戦を交える。信長軍は圧倒的に数的不利だったが、見事風雨に紛れ
て進軍し、義元の首を落とすに至った。
一方で、藤吉郎は、想いを寄せる娘・寧子を、同じく
寧子に熱をあげている前田犬千代とどちらが妻に娶るかでの水面下の攻防を制し、めでたく寧
子と祝言をあげることができた。
また、若き家康は、すでにその才覚の片鱗を見せていた。
【目次】
寧 子 の 胸
乱 雲
明 智 落 ち
風 の 中 の 城
三 日 普 請
鳴 海 変
大 き な 月
若 き 家 康
鉄 漿 将 軍
望 蜀
兵 糧 陣
天 機 と 人
出 陣
こ の 一 期
田 楽 狭 間
白 雨 ・ 黒 風
虹
夕 顔 の 門
敵 国 巡 遊 記
菊 便 り
聟 の 君
水 掛 祝 い
背 和 前 戦
春 の 客