つぶらや演芸場 vol.1 [DVD]
商品説明
落語を気軽に好きな時間に見たい、そんな思いを結実させた『つぶらや演芸場 落語集』より、5つの演目をまとめたDVD。
落語は話芸と言われながら、所作や息づかいを伴ったナマで聴くのが一番で、寄席や独演会に通うのが落語を味わうには良いのだが、情報過多の今の世の中、ブームと言われながらも積極的にナマで落語を見ようとする人は限られている。
しかも、名人芸に巡り合えるのは、ナマだけになかなか難しい。
『笑点』や『落語研究会』にしょっちゅう出ている人だけが落語家ではない、というラインナップで、今活躍する落語家をありのまま捉えた作品集―。
桂南なん『松竹梅』…松五郎、梅吉、竹蔵という松竹梅トリオが、「名前がめでたい」からと客先のお嬢さんの婚礼の席に招かれた。席上何をしたら良いのか判らない三人は近所の隠居に相談に行く。隠居は、ただ飲み食いするだけじゃ失礼だから、何か余興をやりなさいと芸を仕込んでくれるのだが、健忘症の梅吉はセリフが全く覚えられない。やっと覚えたつもりの三人がいざ本番に臨むのだが…。
桂米福『時そば』…深夜、小腹が空いた男が屋台そば屋を呼び止めそばを注文する。男はそばを食べる前に、割り箸が良い、器が良い、汁が良い、とひたすらほめてちぎり、支払いの際、巧みに料金の一文をごまかす。
この様子を見ていた別に男が自分も同じことをやって見ようと別の屋台を呼び止めるのだが、割り箸は使い古し、器は欠け、汁はまずくておまけに…。
雷門花助『初天神』 …男の子を持つ男がひとりで湯島天神に初詣に行こうとすると、一緒に連れてってくれと子供がせがむ。今の時代ならデパートに子供連れで行くようなもので、あれこれと買ってくれとねだられるのは男親としては煩わしい。ところが女房まで一緒になって連れていけというものだから、仕方なしに、何も買ってあげない事を子供と約束し、初詣に向かう。しかし、案の定子供のおねだりがはじまり・・・。
立川平林『真田小僧』…真田幸村の逸話に、十四歳で父真幸に付いて天目山の戦いに初陣した折、多勢に取り囲まれた父真幸が切腹の覚悟をした際、まだ子供の幸村が攪乱作戦を献策し、敵の同士討ちを誘い見事に勝利を納めた、というのがある。親とすれば、真田幸村のような知略の長けた息子を持つことを願うが、知略を持った幸村のような子供は親までも攪乱してしまう。
立川平林 安来節
どじょう掬いで知られる安来節(やすぎぶし)は島根県安来地方の民謡で御座敷芸の代表格。
この踊りには女踊りと男踊りがあって、女踊りはリズムに合せてあくまでも優美に軽快に踊る。これに対し男踊りの方は、実際に笊(ざる)でどじょうを掬いあげるまでを、野趣あふれる振り付けと所作で表現している。